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ドレスのチカラ

第1回 桂由美 ドレスショップ紹介2



第1回 桂由美 ドレスショップ紹介

桂由美さん プロフィール
東京生まれ。共立女子大学卒業後、フランスへ留学。 1964年、日本初のブライダルファッションデザイナーとして活動開始。 93年、外務大臣表彰、96年には中国より新時代婚礼服飾文化賞を受賞。99年、東洋人初のイタリアファッション協会正会員となり、 ローマでオートクチュールコレクションを開催。以降、舞台をパリに移し、パリオートクチュールコレクションに03年から毎年参加。 近著「世界基準の女になる」(徳間書店)ほか、著書多数。

目指すのは、ファーストウェディング

セクシーなボディラインと裾に向かって優雅に広がるシルエットが特長の「ユミライン」。

セクシーなボディラインと裾に向かって優雅に広がるシルエットが特長の「ユミライン」。


これまで手がけた中で特に印象に残っているのは、白い妖精と呼ばれた金メダリスト、ナディア・コマネチのドレス。 由緒正しきルーマニアの大聖堂で執り行われるセレモニーのために、5mものロングトレーンを作りました。レースはフランス・リヨンのものを使って。 大聖堂でのドレス姿は華やかで圧巻でしたよ。

最近は、日本でもバージンロードの長いチャペルが増えて、ロングトレーンを望む花嫁さんが増えてきました。 ただ、あまりに長いと披露宴では邪魔になってしまいます。 通常はトレーンを持ち上げ、バッスル状にして短くするのですが、長すぎるとこれも不自然に。 そこで、刺しゅうなどを工夫して、トレーンを2段階にすることを思いつきました。 これなら、下を外すだけでいいので、付け替えるタイプよりももっと楽にシフトできますよ。

YUMI KATSURAの新作アンピールラインドレス

YUMI KATSURAの新作アンピールラインドレス


ブライダルファッションにおいては、花嫁さんの負担をいかになくすかが大事。 それはドレスに限らず、和装も含めてです。 私は長年、各国の伝統的な婚礼衣装を同時にまとってほしいと発信しているのですが、お色直しで着物を着ようとすると、今までのやり方だとどうしても時間がかかります。 ですから、クイックチェンジできるような上下セパレーツにした着物を考案しました。 また、最低でも3kgある重い打ち掛けは、特に夏場が大変。 そこで考えたのが、オーガンジーを使った打ち掛け。 おかげで、着物を着たいと言ってくださる花嫁さんがずいぶんと増えましたね。

私がブライダルサロンを開いたときの目標は、日本のブライダルファッションを世界基準にすることでした。 世界各国でショーを行い、パリや中国にも出店し、当初の夢が叶った今、目指すのはファーストクラスウエディング。 すでにドレスはファーストクラスだと自負していますので、それを活かした"名画を見るように美しいブライダルシーン"をトータルプロデュースしていこうと思っています。 和装やメンズ、参列者の衣装、パーティ演出に至るまで。

というのも、会場や料理、装飾は世界基準にレベルアップしましたが、唯一足りないのがファーストダンス。 欧米のウエディングは必ずダンスで終わるんです。 日本には社交の文化がないため、難しく考えがちですが、基本のステップさえ覚えるだけで大丈夫。 そういうレッスンをしてくださる適任の先生を見つけたので、お客様にも今後は勧めていくつもりです。 儀式は厳粛であるべきですが、パーティはもっと個性を出した方がいい。 100人100様。 あなたらしいオリジナルウエディングをかなえてくださいね。

(2008.01.11)

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